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ピアニスト 小川典子

小川典子 ピアノ・リサイタル - 演奏活動20周年記念 - 2008年2月19日(火) 19時開演 サントリーホール
おかげさまでリサイタルは無事終了いたしました。
ご来場ありがとうございました。

■曲目

ドビュッシー : 12の練習曲
藤倉 大 : リターニング(日本初演)
リスト : ピアノ・ソナタ ロ短調

(アンコール曲)
リスト : ラ・カンパネラ
ドビュッシー : 沈める寺

 

■料金
S \5,000 A \4,000 B \2,000

■お申し込み&お問い合わせ
カジモト・イープラス 0570−06−9960

主催 : 梶本音楽事務所
協力 : 株式会社キングインターナショナル

小川典子 ピアノ・リサイタル(チラシ画像)
小川典子から 皆さまへ

 スーツケースひとつを持って英国に渡り、リーズ国際コンクール3位入賞。それを機に88年ロンドンでデビューしました。ロンドンと東京を足場に活動範囲は世界各国に広がりました。が、心意気は20年前と同じ。世界のどこより、東京での演奏は気持ちが引き締まります。

 今回のプログラムは、私のそれぞれの時代を反映した構成になっています。

  ドビュッシー練習曲は「今の私」。ドビュッシーのピアノ曲を、ほぼ年代順に演奏・CD録音をし、練習曲に到達しました。抽象的な難曲、12曲が並ぶこの曲集は、今シーズンのプロジェクトです。

 藤倉大「リターニング」 () は、「これからの私」。09年2月に、藤倉くん作曲のピアノ協奏曲をロンドン(2月3日 世界初演・フィルハーモニア)名古屋(2月20、21日 日本初演・名古屋フィルハーモニー交響楽団)で予定しています。それに先立って委嘱したのが、この小品です。短いのに、演奏するのがものすごーく難しい「山椒のようにピリリ」とした一曲です。

 リストのソナタは、節目節目の大切な場面で、私に大きな力を与えてくれた大曲です。この20年を祝うために、最も適した曲として、メインに据えました。

  本当にいろいろな事があった20年。その20年を、皆さんと共にたどり、祝えることに、大きな喜びを感じています。皆さん、ぜひいらして下さいね!

小川典子

写真日記 より
写真をクリックするとこのリサイタルの写真をご覧いただけます。
 

・ このリサイタルの演奏会評

「デビュー20周年、充実の音」
  (松平あかね氏、読売新聞 2008年2月26日(火) 夕刊)

「聴き手を元気にさせる不思議な魅力」
  (生田美子氏、音楽現代 2008年4月号)

「意欲と自信の表明」
  (原明美氏、音楽の友 2008年4月号)

「デビュー20周年、節度と品格を保つ」
  (野崎正俊氏、ショパン 2008年4月号)

詳細情報


演奏活動20周年記念リサイタルに寄せられたメッセージ

小川典子さんは、常に輝き続けているピアニストです。その圧倒的な力強さと繊細さと柔軟性には、共演させていただく度に感動しています。世界中を飛び回りながらも、常に安定感のある特別なコンサートを創り続ける小川典子さんは、日本の、そして世界の宝です。

大友直人

NORIKOには、1987年ニューヨークで出会い、リーズ国際コンクールを目標に、ロンドンで私のもと勉強をすることになりました。その直後の1987年リーズ第3位入賞が、彼女を国際的な舞台に羽ばたかせたのです。このリサイタルは、この20年前の出来事を祝う、素晴らしい機会になることでしょう。

ベンジャミン・キャプラン
(王立音楽院教授)

 

"I met Noriko in New York in 1987 and we decided that she should come to London to work with me for the Leeds IPC. The result of that competition enabled her to have a very successful career as an international concert pianist. This concert is a pleasurable opportunity to celebrate that event of 20 years ago."

Benjamin Kaplan, professor Royal Academy of Music
(Noriko's Mentor)

小川典子さんは、日本で最も確立されたピアニストです。2008年2月に行なわれる20周年リサイタルの成功を祈っています。

キャサリン・ストット

 

Noriko Ogawa has established herself as one of the most successful pianists in Japan and I wish her all the very best for her 20th anniversary concert at Suntory Hall in February 08.

Kathryn Stott

私は、ここ10年間に録音された小川典子によるCDのほとんどをプロデュースする機会に恵まれました。彼女は誠実で崇高、最も高いレベルに位置する音楽家です。真に感動を与えるアーティストと言えましょう!

BISレコード社 芸術・レパートリー取締役
ロバート・サフ

 

I have had the pleasure and privilege of producing the majority of Noriko's recordings for BIS over the last ten years. She is a pianist of the highest order and a musician of great integrity. An inspiring artist indeed!

Robert Suff
(Artist & Repertoire Director, BIS Records, Sweden)

作曲者からのメッセージ
「リターニング」について

 2009年2月世界初演・その少し後の日本初演を控え、フィルハーモニアと名古屋フィルハーモニー交響楽団の共同委嘱によるピアノ協奏曲を、小川典子のために書くことになりました。それに先立って、小さなピアノ曲を、典子さんより委嘱されました、個人からの委嘱というのは僕にとって初めてのことで、どちらかというと典子さんの為に特別にオーダーメイドのドレスを作るような感じでこの小品は2009年に発表するピアノ協奏曲の「核」として、アイディアの詰まった一曲になればなと思いながら書きました。

 僕は、典子さんのピアノ演奏のファンで、とりわけ、弱音のなかでピアノを歌わせる彼女の技術に魅かれていましたので、これは良いチャンス!と思い「リターニング」では、曲の全部を、ピアニッシモの弱音で演奏してもらうことを思いつきました。また、この作品ではまずピアノの(僕にとっての)原点にもどろうと思い、子供の頃、僕が習いたてのピアノをペダルなしで叩いていたことを思い出し(足がペダルに届かなかったため)、この曲は「ペダルを使わない」、あと、右手と左手が同時に、2つのラインを演奏して始まり、ベースになるリズムのパターンは3つのみしか使わないこと。同時に鳴らす音は3つまで、つまり3つの声部の演奏で、和音は出てきません。

 88鍵と最大の可能性を持つ楽器に対してあえて音を使いまくらない作品を厳しい制限の中で書くというのが僕自身にとってチャンレンジでした。

 なんて作曲する前からこんなに制限を決めたおかげで、実際書く時は大変で大変で、毎日悪魔のささやきが頭で「いいじゃん、そんなことしなくたって、ちょっとした小品なんだしさ、ちゃっちゃっと書いちゃおうよ、ね?」なんていうのを右手で遮りながら、「しかしこれ演奏するの結構大変だろうなあ、まあいっか、僕が練習する訳じゃないし」とか無責任なことを思い考えながら書き続けて行きました。おかげでかなり推敲に推敲を重ねて、僕の予想を遥かに長くかかってこの「リターニング」が完成しました。

 この作品のあと、いろいろとオケの作品、打楽器12人の作品、エレクトロニクスとオケの作品といろいろと書いたのですが、それらはどれも全く違う書き方で書かれた作品ですが、原点はこのリターニングにあると思います、そう言う意味でも僕にとってはとても意味のある作品になりました。さて、ピアノコンチェルトどうしようかな、、。

 

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